社会保険労務士(社労士)試験の勉強法と合格法

社会保険労務士とは

 社会保険労務士の資格を取ると決めた時、まずは最初に知っておかなくてはならないのは、一体この資格はどのような目的を持って作られているかというところでしょう。そしてどのような資格なのか、これも知っておくといいでしょう。
 まず基本的なことから、社会保険労務士の仕事内容と年収、魅力について触れてみましょう。これって試験に関係あるの?と思われそうですが、これからの試験勉強のモチベーションを上げるために知っておく基本的な事柄です。
 社会保険労務士の合格者の内訳ですが、30歳から34歳の割合が25.6%とトップでした。その合格者のうちの47%が会社員でした。ちょうど忙しい盛りの年代の受験生が合格しているところをみると、これは時間がないというのは言い訳にしか過ぎないということでしょう。厳しいようですが、時間がないというのは言い訳です。
 さて、一番きになる合格後の年収ですが、はっきり言ってその人次第です。世の中にはたくさんの商売があります。どの商売をしても食べていける人は食べていけるし、失敗する人は失敗します。社会保険労務士の資格を取ったからといって、明日から稼げるかどうかはあなた次第というわけです。巷では、社会保険労務士は食べていける、高収入だ!などとうたっていますが、資格だけ持っている人はゴマンといます。あなたの営業力にすべてがかかっているのです。
 資格をとったからといって、稼げるかどうかはあなた次第です。ですから、営業力に自信がない方はあまり最初から稼げると思って期待をしすぎないようにするべきです。モチベーションをアップさせるためにも、しっかり合格後のビジョンを持っておくべきでしょう。

 

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社会保険労務士の役割

 社会保険労務士だけに限らず、すべての『士業』と呼ばれる免許をもつ業種は専門分野を持ち、その知識で国民や企業の懸け橋となるという重要な役割を持っています。社会保険労務士は、社会保険関係の手続き代行、相談、書類作成などの分野の懸け橋となることができます。この資格は懸け橋となる資格であり、自分がこの資格を取得した後、どのように社会に求められていくかをしるのは、勉強を進めていく上で重要なことです。これを知らなければ、ただテキストの文字を追うだけになって、全く大切なことが頭に入らなくなってしまうでしょう。
 ちなみに社会保険関係とは、労働基準法、厚生年金法、雇用保険法、労災保険法などの保険のことをいいます。まだ実際に社会保険労務士の勉強にとりかかっていなければ一体何のことかいまいちピンと来ないかもしれません。
 簡単にいかにまとめておきます。
国民年金法、厚生年金保険法は、老齢などによる経済困窮からの社会保障。
労働基準法は、劣悪な労働条件からの労働者の保護
労働安全衛生法は、労働災害の防止
労働災害補償保険法は、労災発生後の労働者の保護
雇用保険法、失業からの生活保障
健康保険法、健康障害からの生活保障
 これらの手続きなどの書類の申請、相談などを行います。すべて私たちの生活に密着したものだと思いませんか。学んでいるうちに、だんだん自分のこととも重ね合わせることができるのも、この社会保険労務士の勉強の魅力かもしれません。

 

 

労務のプロ

 社会保険労務士は人事労務管理のプロです。人事労務管理は企業が存在するからには必ず考えていかなくてはならない問題です。
 私たちの生きる資本主義の世界では、ビジネスという言葉を使ってお金をもうけているわけです。このビジネスの3要素が『ヒト、モノ、カネ』です。人、物、金とした方がわかりやすいでしょうか。このどの要素が欠けても企業は経営をしていけません。企業の大切な資源とも言えるでしょう。
 人事労務はこの『ヒト、モノ、カネ』のヒト(人)にかかわってきます。当然企業は儲けを出しつづけるために人(労働者、従業員)を雇います。人を雇って仕事をしてもらうからにはお互いが合意する規則が必要になります。就業時間、賃金制度、福利厚生などなど。たとえば会社がこのようなきまりをキッチリ作らず、ただ従業員を自分勝手に使い放題で、お給料をださなかったりしたら・・・・。安心して働くことができません。企業にとっても従業員は重要な部分を占めるので、トラブルがあると困るのです。ですから初めからしっかり規則を作っておくのは、企業自身を守るためでもあるのです。企業と従業員の間で食い違いや、誤解があるとトラブルのもとです。常時10人以上の労働者を使用する事業所では必ず就業規則を作成しなくてはならないという法律も存在します。その就業規則を作ることができる知識を持つのが社会保険労務士なのです。
 就業規則以外にもさまざまな労務のコンサルティングを行うのが社会保険労務士です。企業が存在する限り、ニーズがあるといえるでしょう。

 

どのような点が魅力?

 社会保険労務士をめざすと決めたからには、なにかこの資格に魅力を感じたからでしょう。まったく意味がなければわざわざ大変な思いをして勉強をすることはないのですから。では、社会保険労務士の魅力とは何でしょうか。
 社会保険労務士は、「労働時間」「安全衛生」「福利厚生」などの整備や改善に関する指導や相談を仕事としています。企業の労働者のよりよい環境で働くことができるように、指導ができる立場なのです。つまり、従業員の事を考えた環境づくりに献身することができます。労務管理系の職に撞かれている人にはもってこいの資格です。
 社会保険労務士の資格を持っていると、開業のハードルが低くなります。お店やカフェをするより少ない経費で開業できますので、低いリスクで開業することができます。当然在庫を抱えてしまう危険性もありません。
 社会保険労務士の資格を持っていると、一生役に立ちます。企業内の労務管理の知識はもちろんのこと、私たちの身近な問題、年金についても知識を持つことができます。年金問題は個人が避けて通れない問題ですね。たとえばあなたのご家族や、友人にあなたの持つこの知識でアドバイスなどすれば感謝されるでしょう。それにあなた自身、自分が勤めている会社の労務管理について冷静な目でジャッジできます。一生使える知識の結集であるといえるでしょう。